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1日 メーデー 現在、メーデーと言えば労働者のための日として定着していますが、そもそもは、古代ローマの祭に由来していて、この日に豊穣の女神である「マイア」を祭って、供物が捧げられるという、春の訪れを祝う日とのことです。
労働者の日としてのメーデーは、1886年5月1日に、「合衆国カナダ職能労働組合連盟(後のアメリカ労働総同盟)」が、8時間労働制を要求するデモを行ったのが起源だそうです。
当時としては、1日12時間から14時間労働が当たり前だったので、その要求はなかなか受け入れられませんでしたが、「第1の8時間は仕事のために、第2の8時間は休息のために、そして残りの8時間は、おれたちの好きなことのために」をスローガンとして、活動が行われました。
その後も、1889年には、第二インターナショナル創立大会で、1890年5月1日を8時間労働実現のためのデモを行うことが決議されました。
この日に、ヨーロッパ各国やアメリカなどで、第1回国際メーデーが実行されましたが、それ以後も労働者の権利を主張する運動や、国民がその時々の要求を掲げ団結と連帯の力を示す日として発展してきました。
2日 電波三法の公布日 1950年5月2日に、「電波法」、「放送法」、「電波監理委員会設置法」が公布されました。
これは、戦前からあった「無線電信法」に替って公布されたもので、一般に「電波三法」と呼ばれているものです。
施行は、同年の6月1日で、この日は「電波の日」となっています。
3日 憲法記念日 1947年5月3日に、現在の日本国憲法が施行されました。
これを記念して、この日が、「憲法記念日」とされています(1948年公布・施行の祝日法による)。
ちなみに、この憲法の公布日である、11月3日は、日本国憲法が平和と文化を重視していることから、「文化の日」となっています。
4日 みどりの日 2007年5月4日に、それまでは4月29日だった「みどりの日」が変更となり、この日となりました。
これによって、カレンダーの曜日に関係なく、5月3日〜5月5日が連休となりました。
あとは、その年によって変わってきますが、前後の土日との兼ね合いで、長期の連休となる場合もでてきました。
5日 こどもの日 1948年に公布・施行された祝日法によって、この日が、「こどもの日」とされています。
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としており、とくに男女のことについては触れていませんが、そもそもは、端午の節句として、男の子の健やかな成長を祝う、日本古来(鎌倉時代以降)の風習からきています(それ以前は、薬玉を贈り合うという女性の節句だったようです)。
6日
7日 博士の日 1888年5月7日に、伊藤圭介(植物学者)、菊池大麓(数学者)、山川健次郎(物理学者)ら25人に、日本初の博士号が授与されました。
これは、その前年に公布された、学位令に基づいて決められたものです。
8日 世界赤十字デー 1828年5月8日に、赤十字の父と呼ばれたスイスの実業家である、アンリ・デュナンが誕生しました。
彼は、赤十字を創設して、1901年には、第一回ノーベル平和賞を受賞したことでも知られています。
これにちなんで、 1948年にストックホルムで開催された、第20回赤十字社連盟理事会で、この日が、「世界赤十字デー」と決定されました。
9日 アイスクリームの日 1869年(明治2年)5月9日 (旧暦)に、日本初のアイスクリームが販売されました。
町田房蔵と言う人が、横浜の馬車道通りに開いた「氷水屋」で製造して販売をしました。
名称は、「あいすくりん」と言い、一人前の値段は2分とのことでしたが、それを現在のお金で換算すると、なんと、8000円にもなる大変高価な物だったそうです。
いったい、どんな人が食べたのでしょうか?
10日 愛鳥の日 1947年4月10日に、第1回「バードデー」が実施されました。
ところが、まだ 4月では、北の地方ではまだ積雪があるところもあるという理由で、5月10日にしました。
1950年からは、この日からの 1週間を「愛鳥週間」としています。
11日 コンピュータが人に初めて勝った日 1997年5月11日に、IBMがチェス専用に開発したコンピュータで、初めて人に勝ちました。
それまでは、チェスの世界名人である、カスパロフ氏に、勝つことはできませんでした。
この、IBMのコンピュータは、「ディープ・ブルー」と言って、なんと、チェスをすることだけに作られたスーパーコンピュータです。
1秒間に 2億手も先読みすることができたのですが、それでも、人の思考力にはなかなか追いつくことができずに、苦戦していました。
このときの戦績は、コンピュータが、2勝1敗3引き分けで、勝ったとは言っても、辛勝でした。
ちなみに、その前年の対決では、カスパロフ氏が、3勝1敗2引き分けで勝っています。
12日 看護の日 1820年5月12日に、イタリアのフィレンツェで、看護婦でもあり、統計学者でもあり、はたまた看護教育学者でもある、フローレンス・ナイチンゲールが生まれました。
この、近代看護を築いた彼女の誕生日にちなんで、この日を、「看護の日」として、日本看護協会が制定しています。
また、1965年からは、国際看護師協会でもこの日を、「国際看護師の日」としています。
13日 愛犬の日
14日 種痘記念日
15日 沖縄復帰記念日
16日 旅の日 1689年5月16日に、松尾芭蕉が弟子の河合曾良とともに、『奥の細道』の旅に出発しました。
これにちなんで、1988年に日本旅のペンクラブが、「ともすれば忘れがちな旅の心を、そして旅とは何かという思索を込めて問いかけること」を目的として、「旅の日」と制定しました。
日本旅のペンクラブは、この日を中心にして旅を愛する人が集い、歓談しながら、日本人の旅行感や旅行関連業界の将来、観光サービスのあり方など旅について考える機会とすべく活動を続けているようです。
17日 世界電気通信の日 1865年5月17日に、万国電信条約が調印されました。
これにちなんで、ITU(国際電気通信連合)が1968年に、この日を「世界電気通信の日」と制定しました。
18日 国際博物館の日 毎年、5月18日は、「国際博物館の日」です。
これは、ICOM(国際博物館会議)が、1977年に制定した記念日で、博物館のほか美術館・科学館・動植物園・水族館等も含むものです。
19日 チャンピオンの日 1952年5月19日に、ボクサーの白井義男が、世界フライ級チャンピオンのダド・マリノに判定勝ちをして、日本初のボクシングのチャンピオンになりました。
以後、11月に行われた防衛戦に勝利するなど、1954年11月26日に、アルゼンチンのパスカル・ペレスに、判定負けをして王座を譲るまで、4回の防衛を果たしました。
20日 成田国際空港が開港した日 1978年5月20日に、千葉県成田市に、新東京国際空港が開港しました。
そもそも、その年の4月(3月30日?)に開港が予定されていましたが、直前の 3月26日に過激派が管制塔に侵入して機器を破壊したことから、開港が遅れてしまいました。
その後、2004年4月1日に、新東京国際空港公団は民営化されて、成田国際空港株式会社に改組されました。
これに伴って、空港の名称も、新東京国際空港から成田国際空港に改称されました。
21日 リンドバーグ翼の日 1927年5月21日に、リンドバーグはニューヨークからパリまでの、大西洋単独無着陸飛行に成功しました。
前日の朝、ニューヨークのルーズベルト飛行場を、スピリットオブセントルイス号(ライアンNYP)で飛び立って、5810kmを飛んでパリに着いたのは、33.5時間後でした。
これにより彼は、ニューヨークとパリ間を無着陸で飛んだ者に与えられる、オルティーグ賞とその賞金25,000ドルを手にしました。
もちろん、これによって世界的な名声も得て、映画にもなりました。(有名な「翼よ、あれがパリの灯だ」と言う言葉は、その映画でも大切なセリフでしたが、どうも、実際のところは、そんなことは言っていないようです・・・ホントのことは、本人にしか分かりません!)
22日 ガールスカウトの日 1947年5月22日に、第二次世界大戦で中断していたガールスカウトを復活させるために、「中央準備委員会」が発足しました。
そもそも、日本のガールスカウトは、1920年「日本女子補導団」という名前で、東京の香蘭女学校のイギリス人教師を中心に始まりました。
その後、第二次世界大戦により解散しましたが、戦前にあった日本女子補導団経験者が集まって、「中央準備委員会」を発足させました。
この、ガールスカウトの再開への第一歩となった委員会の開催日が、5月22日であったため、毎年この日を「ガールスカウトの日」としています。
また、この日をはさんだ1週間を「ガールスカウト週間」と定めて、ガールスカウトへの理解を深める活動をしているようです。
23日 日本初の地下鉄道ができた日 1915年5月23日に、東京駅から東京鉄道郵便局までの間に、地下鉄が開通しました。
詳細は不明ですが、トロッコのようなもので、東京駅に着いた郵便物を鉄道郵便局(中央郵便局)まで運んだり、発送するための郵便物を運んだらしいです。
地下を走る鉄道としては、これが日本で初めてとなります。
ちなみに、人が乗るための地下鉄は、1927年12月30日に開通した、浅草〜上野間が、日本初と言うことになります。
24日 世界初の電信が成功した日 1844年5月24日に、アメリカのサミュエル・フィンレイ・ブリース・モールスが、ワシントンとボルティモアの間で、世界初の長距離通信(電信)に成功しました。
このときに使われたのが、彼が考案した、モールス符号でした。(厳密には、これは、アメリカンモールスと言われ、現在のものとは違います。)
単純な「トン」と「ツー」の組み合わせだけで、文字を表現することができるようにしたことが、その後の電信の発達につながりました。
25日 初めての食堂車が走った日 1899年5月25日に、私鉄の山陽鉄道(現在の山陽本線)が運行した官設鉄道の、京都駅〜山陽鉄道三田尻駅(現在の防府駅)間の列車に、食堂付一等車が連結されました。
これが、日本で初めての食堂車と言うことになりますが、当初は一等車の付随施設の側面が大きくて、三等車のお客さんは入ることができなかったそうです。
その後は、入れるようになりましたが、服装が限定されたり、車内(一、二等車)を通過することが禁じられて、駅についたときに車外から行くしかなかったそうです。
26日 東名高速道路が全線開通した日 1969年5月26日に、東名高速道路が全線開通しました。
東名高速道路は、その名の通り、東京の世田谷にある用賀インターチェンジから、名古屋の小牧インターチェンジまでの高速道路です。
このような高速道路ができたのは、東京オリンピックの開催のお陰だと言う説もありますが、オリンピックまでになんとか間に合ったのは、第三京浜道路の一部だけでした。
東名高速道路ができたのは、オリンピックの開催後、5年も経っていますので、計画の段階では促進の効果はあったかも知れませんが、オリンピックが開通のための直接の効果ではなさそうです。
27日 ゴールデンゲートブリッジが開通した日 1937年5月27日に、アメリカのサンフランシスコにある、ゴールデンゲートブリッジが開通しました。
この橋の建設は、1930年に決定されて、サンフランシスコと周辺の6つの郡の財産を担保にして、3,500万ドルの公債発行が予定されていました。
ところが、おりしも大恐慌の真っ只中であったことから、公債を引き受ける金融機関探しは、非常に難しい状況でした。
そんな中、西部最大の、バンク・オブ・アメリカが公債の発行を決断して、やっと着工のはこびとなりましたが、やはりこのような建設費用の捻出元が、地元であったことからも、住民の橋に対する愛着を深めた理由のひとつと言われています。
なお、返済金のほとんどは通行料でまかなわれて、返済を終えたのは橋の開通から 34年後の、1971年のことだったそうです。(現在でも、通行料は取られていますが、その維持に費用がかかると言うことでしょうか・・・常に橋のどこかで、ペイントが行われているらしいです。)
28日 ゴルフの日 1927年5月28日に、第1回全日本オープンゴルフ選手権大会が行われました。
これは、プロの選手とアマチュアの選手が一緒に参加することのできる大会で、現在でもビッグイベントとなっています。
これにちなんで、この日が「ゴルフの日」とされています。(なお、ゴルフの日は、この日以外にもいくつか存在しているようです。)
29日 エベレスト初登頂の日 1953年5月29日に、イギリス登山隊の、エドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイが、エベレストへの登頂に成功しました。
これが歴史上初のエベレスト登頂成功とされていますが、それ以前の、1924年6月8日には、イギリス第三次遠征で、第二次アタック隊のジョージ・マロリーとアーヴィンがチベット側から頂上に向かっています。
このとき、登頂に成功したかどうかは、彼らが行方不明になってしまったために、実際のところは分かっていません。
カメラを持っていたはずですが、捜査によっても発見されておらず、もし、それが出てくれば、実情が明らかにされるはずなのですが・・・
30日 ごみゼロの日 1982年に、関東地方環境対策推進本部空き缶等問題推進委員会が、5月30日を「関東地方環境美化運動の日」としました。
これが、「ごみゼロの日」と言うこととなるのですが、1993年には、厚生省(当時)が、「ごみ減量化推進週間」の初日として制定しました。
ちなみに、なぜこの日かと言えば、5(ご)3(み)0(ゼロ)と言う、語呂合わせからきています。
31日 世界禁煙デー 世界保健機関(WHO)が、1988年に採択した決議で、毎年5月31日を「世界禁煙デー」をとすることが定められて、翌年の 1989年以降、この日に実施されています。(第一回目は、WHO創立40周年記念日の、1988年4月7日でした。)
この日は、世界的に禁煙を呼びかけていますが・・・、
チョッと古い統計ですが、1995年現在で、世界の喫煙者は 10億1000万人で、約5人に1人の割合となっています。
毎年世界中で 300万人が、喫煙が原因とみられるがんや心臓病で亡くなっており、このままでは、2030年代初頭には喫煙による死亡者が、年間 1000万人に達するとも、WHOは警告しています。
ちなみに日本では、この日から、6月6日までの一週間を、「禁煙週間」としています。
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